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IELTSスピーキングを一人で練習する方法:バンドスコアを決める「3つのパート」と「4つの評価基準」

多くの人は、IELTSスピーキングの対策を間違ったやり方で進めています。バンドディスクリプター(評価基準表)を読み込み、「上級者らしい」単語のリストを暗記し、何を言っても失敗しない頭の中で完璧な答えをリハーサルする。

そして本番がやってきます。試験は11分から14分。見知らぬ試験官がこちらを見つめ、録音機が回り、「削除ボタン」はありません。頭の中では流暢だった答えが、実際に口から出てくるときには、もっと遅く、もっと平坦で、「えーと」だらけになってしまうのです。

でも、安心してください。IELTSスピーキングは決して謎めいたものではありません。短くて展開が予測できる会話であり、しかも、あなたが実際にトレーニングできる4つの要素で採点されます。試験官が何を聞き取ろうとしているのかが分かれば、各パートを一人でリハーサルできます。そして、本番当日よりずっと前から、そうしておくべきなのです。

試験官が本当に採点しているもの

あなたのバンドスコアは、次の4つの基準の平均で決まります。どれも配点はまったく同じです。

  • 流暢さと一貫性(Fluency and coherence) — 自然なスピードで話し続け、考えをつなげ、長い沈黙でパニックにならずに質問に沿って答えられるか?
  • 語彙力(Lexical resource) — トピックに合った言葉を、少し珍しい語も含めて持っているか? ぴったりの単語が出てこないときに言い換えられるか?
  • 文法の幅と正確さ(Grammatical range and accuracy) — 単純な文だけでなく、いろいろな構文を使えるか? それがおおむね正確か?
  • 発音(Pronunciation) — 相手が楽に理解できるか? 自然な強勢とリズムがあるか?

このリストは、もう一度読み返してみてください。練習のやり方そのものが変わるはずです。「正しい意見」を持っているかどうかや、ネイティブのように聞こえるかどうかは、採点対象ではありません。うまくコントロールできない難しい単語を詰め込んだ暗記スピーチより、明快でつながりのある文で述べた、すっきりと正直な答えのほうが高く評価されるのです。

Part 1:身近な質問、4〜5分

試験官はあなた自身について質問します。住んでいる場所、仕事や勉強、余暇の過ごし方、食べ物、天気、出身地など。これはウォームアップの質問であり、取れるはずの点をいちばん取りこぼしやすい場所でもあります。

落とし穴は、アンケート用紙のように答えてしまうことです。「コーヒーは好きですか?」—「はい。」以上。これでは試験官は採点のしようがありません。

2〜3文で答えるクセをつけましょう。ストレートな答え、その理由、そして小さな具体例や詳細を一つ。

「料理は好きですか?」 「正直、あまり得意ではないんです。長い一日の終わりだと料理はストレスに感じるので、たいていは簡単に済ませます。パスタとか、卵とか、10分で作れるものですね。うちで本当に料理上手なのは姉なんですよ。」

ここに難しい表現は一つもありません。ただ「文として完結している」だけです。この練習は一人でもできます。よく出るPart 1の質問を20問用意し、それぞれに答える様子を録音しましょう。一つの答えは15秒くらいを目安に。もし3語で終わってしまったら、もう一度やり直して、理由と詳細を付け足します。

Part 2:ロングターン、多くの人が固まる場所

試験官はトピックの書かれたカードを渡してきます。「学んでみたいスキルについて説明してください」「テクノロジーを使って問題を解決したときのことを説明してください」といったお題と、触れるべきポイントがいくつか。準備時間は1分で、ペンと紙が使えます。その後、最大2分間、助けなしに一人で話し続けなければなりません。

一人で話す2分は、言葉で聞くよりずっと長く感じます。ここが、しっかり準備してきた人と、「準備するつもりだった」だけの人とを分けるパートです。

1分の準備時間は正しく使いましょう。文章を書いてはいけません。読んでいる時間はありません。紙の端に、単語を5〜6個だけ縦に書き出します。誰が、いつ、どこで、何が起きて、どう感じ、なぜ大切だったのか。この単語たちが、途中で頭が真っ白になっても、たどっていける「地図」になります。

そして、止まらずに話し続けること。言うことがなくなったら、「もし〜だったら」という仮定や、比較を付け足しましょう。昔はどうだったか、代わりに何が起きていたかもしれないか、もう一度やるかどうか。試験官は、あなたが黙って待つよりも、多少ぎこちなくても話し続けてくれるほうを、はるかに好みます。

2分に慣れる唯一の方法は、実際に2分間、声に出して、タイマーをセットして、何度も何度も話すことです。頭の中でやっても意味がありません。頭の中では、90秒の時点で言葉が尽きることなど絶対にないからです。

Part 3:ディスカッション、高いバンドはここで決まる

Part 3では視点がぐっと広がります。質問はPart 2のトピックとつながっていますが、抽象的になります。「あなたが学んだスキル」ではなく、「なぜ伝統的なスキルのいくつかは失われつつあると思いますか?」や「学校では実用的なスキルと学問的なスキル、どちらを教えるべきでしょうか?」といった具合です。

ここが、バンド7以上が決まる場所です。なぜなら、ここでは事実を報告するだけでなく、一つの考えを掘り下げて展開しなければならないからです。意見を述べ、その理由を説明し、別の側面にも目を向ける。「もっとも、〜という意見もありますが」の一言があるだけで、答えのレベルは上がります。

専門知識は必要ありません。必要なのは、考えながら声に出して筋道を立てている「思慮深い人」らしく聞こえることです。どの答えにも使える便利な型はこれです。主張し、理由を述べ、例を挙げ、でも反対側からも見る(claim, because, for example, but on the other hand)。一つの意見を、まさにこの型を使って30秒まで引き延ばす練習をしましょう。

気づかないうちにバンドを下げている、4つのクセ

練習中は、次の4つに自分で目を光らせてください。気づきさえすれば、どれも簡単に直せます。

  1. 暗記した答え。 試験官は暗記を聞き分ける訓練を受けています。しかも、たいていは質問を少しずらしてくるので、丸暗記したスピーチはもう当てはまりません。覚えるべきは、台本ではなく、アイデアと言い回しです。
  2. 焦って早口になる。 緊張すると、たいていの人は早口になり、言葉につまずき、流暢さでも発音でも点を失います。最初の一文は、意識してゆっくり話しましょう。
  3. 完璧な単語を待ってしまう。 じっと黙って言葉を探すことは、ちょっとした言い換えよりも流暢さの点を大きく損ないます。ぴったりの単語が出てこないなら、それを説明して先に進む。この「言い換える力」こそ、まさに語彙力の評価基準の一部なのです。
  4. 一本調子の発音。 平坦でロボットのような話し方は、聞き取りづらいものです。各文でいちばん大切な単語を強く読み、声の高さを動かしましょう。これは、発音でいちばん手っ取り早く点を伸ばせる方法であることが多いです。

本番さながらのリハーサルを、一人でやる方法

IELTSスピーキング対策でいちばんよくある落とし穴は、実にシンプルです。人は、試験を実際に「やる」よりも、試験に「ついて」勉強することに、はるかに多くの時間を費やしてしまうのです。4つの基準をすべて暗記していても、Part 2の90秒地点で固まってしまうことはあります。あなたの口が、プレッシャーの中でそれをやったことが一度もないからです。

これは読むだけでは直せません。直す方法は、時間を計った本番形式の通し練習を、その形式が「怖い」から「退屈」に感じるようになるまで、繰り返すことです。まさにここで、AI試験官が役立ちます。Lingaira なら、モックのスピーキングテストを丸ごと通しで受けられます。Part 1の質問、1分タイマー付きのPart 2のキューカードと2分間のロングターン、そしてPart 3のフォローアップ質問まで。そのうえで、4つの基準それぞれについてフィードバックと、推定バンドスコアがもらえます。真夜中でもできますし、同じキューカードを5回繰り返してもいい。つっかえても、誰にも評価されている気分にはなりません。

実践的な2週間のリズムを紹介します。

  1. 1〜3日目: Part 1の答えを20問録音する。「賢く」ではなく「完結させる」ことを目指す。
  2. 4〜8日目: 1日1枚、Part 2のキューカードを、本物のタイマーを使い、声に出して話す。一度聞き返し、どこで間が空いたかをメモする。
  3. 9〜12日目: Part 3の「深さ」を練習する。一つの意見を選び、主張し、理由を述べ、例を挙げ、でもの型で引き延ばす。
  4. 13〜14日目: 最初から最後まで通しで、時間を計ったモックテストを2回。そして、あなたのバンドを頭打ちにしている一つの基準について、フィードバックを読む。

もし本当の問題が英語力ではなく緊張のほうにあるなら、まずそこに丸1日かけてみてください。それについては、話すときに頭が真っ白になるのを防ぐ方法という記事をまるごと一本書いています。


試験の前日の夜に、口先だけでバンドを上げることはできません。でも、試験の形式は決して変わりませんし、採点される4つの要素も変わりません。本番さながらのリハーサルを十分な回数こなせば、試験は「怖くて仕方のない発表」ではなく、「すでに何度も経験した会話」に変わります。

今日、キューカードを一枚、始めてみましょう。タイマーをセットして。たとえぐちゃぐちゃでも、2分間まるまる話しきる。その「ぐちゃぐちゃな挑戦」こそが、あなたのバンドが本当に動き始める場所なのです。